お金のブロックパズルってなに?(その4 キャッシュフロー編)
(Vol.467/500)
お金のブロックパズル
の続きです。
STRAC表は、
利益が出るまでの構造を
見える化しました。
この例の場合、
利益は10ですね。
では、
この利益は全部手元に残る
のでしょうか?
今回は、
利益から先のお金の流れを
見ていきましょう。
まず、
利益が出ると払わなければ
いけない費用が発生します。
なんでしょうか?
そうです、税金ですね。
ここでは税金を3とします。
利益から税金を差し引いた額を
税引後利益と言います。
ここでは、
税引後利益は7です。
このあと、
減価償却費の繰戻しがあります。
減価償却費は、
お金の支出の伴わない費用
ですから戻されるのですが、
ピンと来なければ
そういうもんだと思って頂ければ。
税引後利益7に
減価償却費2を戻した9を
営業活動で得た
キャッシュフローと言います。
そして、
この9から、
借入金の返済や設備投資が
行なわれます。
この例では、
借入金の返済が5、
設備投資が3です。
残された1が
繰越金ですね。
中小企業において、
繰越金の意味合いは
大きく2つです。
ひとつは、
万一のための備え。
何かあった時に頼りになるのは
キャッシュです。
いくら備えがあれば、安心して経営できるのか?
逆算して貯める必要が
あるでしょう。
もうひとつは、
将来の投資のため。
将来、どんな事業をやりたいのか?
そのビジョンを実現するためにどれくらいお金が必要なのか?
そんなことを念頭において
資金計画をたてる必要があります。
ここまでのSTRAC表に
お金の流れを加えた表を
お金のブロックパズルと言います。
次回は、
お金のブロックパズルの
活用法をご紹介したいと思います。
それでは次回までに
将来、どんな事業をやりたいですか?
そのビジョンを実現するためにいくらお金が必要ですか?
少し考えてみてくださいね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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