チケットぴあが下方修正 早期の資金繰りに万全を期す
（Vol. 931/1000）
本日、チケットぴあが
下方修正をおこないました。
新型コロナウイルスの
感染拡大により、
イベント中止で大きな打撃を
受けたからですね。
修正後の通期連結業績予想は、売上高が従来予想比8.3％減の1650億円、営業利益が同58.6％減の6億円、最終利益が87.8％減の1億円。新型コロナウイルスの感染拡大までは堅調に推移し、19年3月期からの増収増益を見込んでいたが、一転して前年実績を下回る見通しとなった。これに伴って、配当予想を1株当たり20円から5円に引き下げる。
（3/19/2020 ITmedia newsより）
3月決算ですから、
最後の2ヶ月で大きな影響があった
ことがうかがい知れますね。
4月以降も当面は
影響を受けるでしょうから、
配当を減らして内部留保を
おこなっています。
ぴあは、連結ベースで現預金残高が
現状約172億円ありますが、
この問題が長期化する
リスクに備えて
150億円あまりの借り入れを
おこなう予定です。
「早期の資金繰りに万全を期す」
ために、ぴあは動いたわけです。
ぴあのような大きな会社は
財務の担当者がいます。
だから、
いくつかキャッシュフローの
シミュレーションをして
資金調達を決めています。
では、
財務担当がいない中小企業は、
どうすればいいのでしょうか？
やはり、
社長がキャッシュフローを
シミュレーションするしか
ないでしょう。
中小企業であれば、
簡便的に資金繰りの
シミュレーションでも
いいかもしれません。
いづれにしても
半年くらい先までは
資金の目途をたてる
必要があります。
もし、
そこまで資金の目途が
つかない想定であれば、
ぴあのように資金の調達を
検討が必要です。
コロナ対策の融資などを
うまく活用して
潤沢なキャッシュを
確保しましょう。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行（さいとうやすゆき）
URL ：https://saito-tax.com/
メール：info@saito-tax.com
