コロナショック 消費税の減税はあるのか?
(Vol. 930/1000)
新型コロナウイルスの
感染拡大が実体経済に
大きな打撃を与えています。
昨年の10月から
消費税が増税されましたが、
当時こんなことが
言われていました。
リーマンショック級の経済危機がこない限り、増税は見送らない。
と。
ご存知のように予定通り
増税はおこなわれましたが、
半年して「リーマンショック級」が
来てしまいましたね。
これを受けてか、
「消費税を減税をおこなうべき」
という声が聞こえてきます。
現実的に消費税の減税は
ありうるのでしょうか?
個人的には
「ない」
と思います。
コロナショックが
1年前に来ていたら、
消費税の増税は
延長されたでしょう。
けれど、制度として
増税された後で
再度減税するのは
むずかしいでしょう。
消費税は確定申告制度ですから、
頻繁な制度変更は事業者に
大きな負担がかかります。
消費税法の改正を
おこなう必要がありますし、
事業者に周知をさせることも
必要ですから。
そんなこともあり、
なかなか減税は
ハードルが高いのでは
ないでしょうか。
現実的には、
やるとしたら現金給付や
公共料金の猶予等の施策が
とられるように思われます。
コロナショックで
消費税について言うとすれば、
注意すべきは
「納税資金の管理」ですね。
今回の件で資金繰り的に
大変な会社さんもある
と思います。
通常、資金繰りが
大変になる会社さんが、
最初に滞納するのが
「消費税」と「社会保険料」です。
これらは、
預り金的な性格の支払いです。
しっかりと区別して管理しないと
キャッシュを使ってしまう
なんてことがありえます。
注意が必要ですね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
URL :https://saito-tax.com/
メール:info@saito-tax.com