Pay Pay祭り この感じは何かに似ている
(Vol.463/500)
ソフトバンクとヤフーが
出資した決済サイト、
Pay Payが話題になっています。
Pay Payのキャンペーン
どうして話題になったのかと言えば、
100億円ポイントバックキャンペーンですね。
12月4日からはじまった
このキャンペーン、
Pay Payで買い物すると
無条件で20%分のPay Payのポイントが
バックされます。
(ポイントバックの上限は5万円)
その上、
1/40の確率で
購入額が全額バックされます。
(上限10万円)
また、ヤフーや
ソフトバンクユーザーなら、
条件次第で当選確率は
1/10まであがります。
今回のキャンペーンがはじまる前に
大手の家電量販店が導入したことで、
普段安くならないアイテムが
実質的に割引価格で買えるため、
一気に注目を集めました。
かくいう私も、
以前から購入しようと
思っていたアイテムがあり、
これを機にPay Payで購入。
残念ながら、
全額バックはハズレましたが、
20%バックは受けられました。
いらないものまで物色しはじめる
お目当てのアイテムを購入したので
目的は達成ですが、
せっかく20%バックで買えるからと
他の売り場も物色しはじめます。
そうすると、
普段は買わないような物を
手に取って購入を検討します。
そして、
「20%バックなら買ってもいいかな」
とか思いはじめます。
ふと、
「この感じ、何かに似てるなあ」
と思いました。
決算前に「節税」という名目で、
いろいろなものを物色する方が
いらっしゃいます。
確かに経費が増えると
利益が圧縮されるので、
税金はその分だけ安くなります。
けれど、
お金の支出が伴うので、
手元のお金は少なくなります。
だから、
あまり必要でないものを購入した場合、
「節税」ではなく、
ただお金を無駄づかいして
手元のお金をなくしただけ、
ということになります。
翻って、
Pay Payで20%バックの件。
普段なら買わないようなものを
購入した場合、
どれだけ使うかは微妙です。
その場合、
購入額の20%分のバックは
受けられるので
「お得」な気もします。
けれど、
よくよく考えると、
本来必要ないものならば
単なるお金の無駄づかいです。
むすび
「節税」も「Pay Pay」も
構造は同じです。
どちらも必要なものに
お金を使うのならば、
「お得」ですし意味があります。
けれど、
あまり必要ないものならば、
お金の無駄づかいです。
「お得感」に騙されず、
必要なものかどうかという視点を
忘れずにいたいものですね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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