その節税は本当に必要か? 節税にも種類があります
(Vol.447/500)
一口に「節税」と言っても
種類があります。
Contents
節税には種類がある
会社にお金を貯めるのなら
納税するという選択肢も
ある旨をお伝えしました。
とはいえ、
必要な「節税」ならば
検討しておいて損はありません。
このあたりは、
バランスの問題でしょう。
また、一口に「節税」と言いますが
「節税」にも種類があることは
知っておくべきでしょう。
「節税」には、
大きく4種類あります。
①前倒しで費用処理することによる節税
未払費用の計上、
短期前払費用の計上などにより
前倒しで費用処理する節税。
この節税は、
費用にできるタイミングの問題で、
総額で費用処理できる金額が
優遇されるわけではありません。
②お金をつかう節税
固定資産の購入、
生命保険の加入、
決算賞与など、
費用を増やすことにより
利益を減らす節税。
かならず、紐付きで
お金の支出が伴います。
キャッシュフローの
検討が重要ですね。
③お金をつかわない節税
固定資産等の除却、売却により
損失を計上する節税。
節税をおこなうなら、
まず、未稼働の固定資産
がないかを確認するのは
おススメです。
④その他の節税
税法上で認められた税額控除
(税金を減らす制度)を利用した節税。
条件はありますが満たせば、
ぜひ適用したい制度ですね。
優先すべき節税とは?
お金がかかる節税は、
①と②
お金がかからないのは
③と④
なるべくお金の支出がなく
節税できれば、
それに越したことは
ありません。
まず、検討すべきは、
③と④ですね。
その節税は本当に必要か?
「節税」という響きに乗せられて財布の紐がゆるんだ
そんな話を聞きます。
適度ならいいのですが、
やり過ぎるとキャッシュフローに
支障をきたすことがあります。
ところが、
そういう「節税」は
キャッシュの支出ほど
減税効果はありません。
基本的に減税効果は、
支出額 x 税率
が最大です。
なお、
中小企業の場合、
軽減税率が適用されて、
税率は大企業に比べて
優遇されてます。
そこを考慮すると
低い税率で税金を払い、
将来的に必要なお金を貯めて、
有効な場面でそのお金を投下する
という選択肢も有効だと思います。
その節税は本当に有効か?
という視点も持ちつつ、
節税か?納税か?を
状況に応じて臨機応変に
判断していきましょう。
むすび
「節税」の響き、
みなさん大好きです。
けれど、
その「節税」が
どこまで効果的か?
キャッシュフローは大丈夫か?
慎重に検討する必要があります。
いづれにしても、
払うもの(税金)を払わないと、お金は貯まらない
ということは覚えておいて
損はありません。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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メール:info@saito-tax.com