お金のブロックパズルってなに?(その5 まとめ編)
(Vol.470/500)
お金のブロックパズル
のまとめです。
4回にわたり、
お金のブロックパズルの
解説をしました。
お金のブロックパズルの使い方
おおまかな流れは、
ご理解頂けたかと思います。
基本的には、
月次や決算の数値を
お金のブロックパズルに
当てはめて見える化します。
けれど、
他にも有効な使い方があるので
いくつか紹介したいと思います。
1. 3ヶ年対比
3ヵ年分の数値の推移を
ブロックパズルで比較する
という使い方です。
・売上
・変動費
・粗利率
・固定費
・労働分配率
などの3年の推移を比較します。
3年度分の決算書を並べても
数値の比較はむずかしい
のではないでしょうか?
経営数値を見える化した
お金のブロックパズルを
横に並べて俯瞰すると、
視覚情報からゆえの
気づきがあると思います。
その気づきから
翌期以降の改善点や修正点などを
抽出すれば、
経営改善に役立つはずです。
2. 経営計画を立てる
直近の事業年度の
お金のブロックパズルを基にして
経営計画の作成することができます。
お金の流れがわかれば、
それぞれのブロックの
理想的な数値を検討して
経営計画の基となる数字を
作成することができます。
コツは、
繰越金から逆算して
数値をつくっていくことです。
3. 借入の限度
借入の限度も
お金のブロックパズル
で把握できます。
税引後利益と
減価償却費の合計額のことを
簡便的な営業キャッシュフロー
と言います。
金融機関が決算書から
返済に充てられる金額を
算定するときに
参考にする数値ですね。
会社の状況にもよりますが、
通常、この数値の10倍以内の
借入ならば問題ないという目安です。
この数値の意味合いは、
いまの業績ならば
10年以内で完済できる
ということですね。
図の場合、
借入が90(=9×10)以内であれば
大丈夫という水準となります。
借入の一つの目安として
使える指標です。
むすび
その他にもお伝えしたいことは
ありますが、
それはこのブログや
ワークショップでまた
お伝えしたいと思います。
まずは、
直近の決算書を
お金のブロックパズルにして
見える化してみては
いかがでしょうか?
決算書の数値だけ見ても
わからないことが
見えてくるかもしれませんよ。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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