医療費控除 「医療費通知」と「領収書の額」があわない場合には?
(Vol.546/607)
医療費控除を受ける際に、
医療費通知をつかう人が増えています。
そこでよくこんな質問を受けます。
「医療費通知の支払った医療費の額」と「窓口で支払った額(領収書の額)」が一致しないのですが、どうすればいいですか?
「医療費通知の支払った医療費の額」は、
診療報酬点数 x 10円で算出する医療費の
総額に自己負担割合をかけて計算します。
そのため、1円単位の金額が
記載されています。
一方で、実際の医療費の負担額は、
10円未満の金額について
四捨五入で端数処理がおこなわれます。
というわけで、2つの金額は
一致しないことがあります。
では、
どちらを使えばいいのでしょうか?
結論的には、
どちらを使っても構いません。
もし、領収書の額を使う場合には、
(2)に医療費通知の医療費の額を記載して、
その欄外に実際の支払額を付記すれば大丈夫です。
医療費通知は、発行する団体により
集計されている期間がことなります。
確定申告と関係のない期間が
含まれていたり、
逆に集計の対象外だったり。
ややこしい場合は、
医療費通知を使わず、
領収書を集計して医療費の明細書を作成
する方がわかりやすいかもしれませんね。
いづれにしても、
なるべく省力化できる方法で
申告をおこないましょう。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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