朝ドラ「まんぷく」 良いものをつくれば売れるのか?
(Vol.460/500)
朝ドラ「まんぷく」
第9週「違うわ、萬平さん」は
中小企業にとって学びの多い週でした。
具体的には2つの問題が
描かれていました。
本日は、1つ目の問題を見ていきます。
良いものをつくれば売れる
たちばな塩業は、
新商品として「ダネイホン」という
栄養食品の開発をおこないます。
社長の萬平さんは、
世の中の役に立つような仕事がしたい。
みんなが喜ぶような仕事を。
という想いをもって仕事に望んでいます。
町なかにいる飢えた人を見て、
栄養食品をつくろう、
と思いたちました。
萬平さんは発明家なので、
良いものをつくればかならず売れる、
と研究に没頭します。
ところが、
戦後の物資の少ない時代。
いろいろ工夫して、
なんとか商品化をするものの
「まずい」「高い」と
まったく売れません。
そんなとき、
出資者でもある
商工会の三田村会長から
これを欲しがる客が誰なのか?どこにおるのか?それを考えないかん。
というアドバイスをもらいます。
このアドバイスがキッカケとなり、
ダネイホンの新しい販路をみつけます。
必要な人にどう届けるか?
三田村会長のアドバイスは、
一言で言えば、
マーケティングのお話です。
ダネイホンの売りは
「栄養価が高い」
「大学教授のお墨付き」ですが、
反面「味がまずい」
「値段が高い」です。
「栄養価が高い」
「大学教授のお墨付き」
というウリに着目して、
味と値段に目をつぶってくれる
販売先を見つけないと売れません。
(新しい販売先はネタバレになるので、
答えは「むすび」の最後に書きます)
はじめ萬平さん達は、
ダネイホンを市場みたいな
ところで売っていました。
けれど、
そこには普通の市民しかいません。
そういう人達は、
他の美味しいもの、他の安いもの、
と比較します。
だから「味がまずい」
「値段が高い」では
選ばれないのは当然ですね。
なので、
三田村会長が言うように、
・この商品はどういうものなのか?
・この商品はどういう人の役に立つのか?
・そういう人はどこにいるのか?
これらを念頭において
作戦をたてなければ、
いいものだって売れないわけです。
ところが、
萬平さんのように
「よいものだから売れる」
と意固地になってしまうことって、
意外とよくあることかもしれません。
これを欲しがる客が誰なのか?どこにおるのか?それを考えないかん。
という視点が重要ですね。
必要な人にどう届けるか、
これを忘れてはいけませんね。
むすび
三田村会長は、
非常に優秀なメンターですね。
しかも、萬平さんの話を
いつも前向きに受け止めて、
必要があれば
的確なアドバイス。
そんな素晴らしいメンター
と出会えた萬平さん、
うらやましいですね。
明日は、2つ目の問題を
見ていきたいと思います。
(追)
ちなみに、
「ダネイホン」の新しい販売先は
「病院」でした。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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