こういうときのために、税金を払ってでも利益を残す必要があるのです
(Vol. 916/1000)
新型コロナウイルスの
感染拡大を防ぐため、
不要不急の外出を自粛する
世の中の雰囲気です。
これにより、
経済的に大きな影響が
出ている業界もあります。
ワイドショーでは、
学校のお休みに伴う
給食にまつわる業者
(パン屋、野菜農家など)や
展示販売会の中止による
出店業者の被害などについて
取り上げられていました。
外出の自粛ですから、
旅行業や飲食業も
甚大な被害を被っています。
新型コロナウイルスが
ここまでの被害を
もたらす状況は、
多くの人は想定の範囲外
だったことでしょう。
売上の激減は、
中小零細企業にとって
きびし過ぎる状況ですが、
仕方ありません。
さて、わたしは
「脱・ドンブリ経営実践セミナー」
というタイトルでセミナーを
おこなうことがあります。
そこで、このブログでもよく触れる
お金のブロックパズルのお話をします。
そのなかで「繰越金」の意味
について解説します。
「繰越金」の意味って
わかりますか?
「繰越金」とは、簡単に言うと、
税金等を払った後に残る
利益のことですね。
税金なんて払うぐらいなら全部使ってしまえ
そんな経営者の方も
いらっしゃるかもしれません。
でも、そういう経営者の方は、
今のような有事の際に
手元にお金がなくて
困ってしまうかもしれません。
払うもの(税金)を払わないと
お金は貯まらない仕組みに
なっていますからね。
「繰越金」には
いくつかの意味はあるのですが、
「万が一のために備える資金」
という大事な意味があります。
「万が一ってどういう状況ですか?」
なんて聞かれることもありますが、
まさに今の状況は
「万が一」と言えるでしょう。
普段からこういう有事の時のために、
キャッシュを積みあげておく
必要があるのです。
「月商の3ヶ月以上」が理想ですが、
会社の業績などの状況に応じて
積みあげておくべき
キャッシュは変わります。
手元のキャッシュ、
潤沢に積みあがっていますか?
普段からキャッシュフロー経営を
意識して実践されている
経営者さんなら大丈夫だと思います。
もし、手元のキャッシュに
不安があるのなら、
キャッシュフロー経営を
意識する必要がありますよ。
とはいえ、
現状を乗り越えなくては
会社は倒産してしまいます。
まずは、
足りないキャッシュを
どうにかして調達する
必要があります。
資金繰りをサポートする施策が
公示されましたので、
利用を検討してみてください。
この難局の乗り越えたら、
キャッシュフロー経営で
会社を見直してみましょう。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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メール:info@saito-tax.com