これは経費で落ちません!
(Vol. 764/1000)
NHKで放送されたドラマ
「これは経費で落ちません」
経理部を中心に
描かれたドラマなんて
これまで聞いたことありません。
ですが、このドラマ、
経理の視点からみた
会社あるあるが見事に
描かれていました。
「これは経費で落ちません」 ぜひ、ビジネスパーソンに見てもらいたいドラマです
会社のルールに則り数字を合わせるのが経理の仕事です。
正しく使われる分には何の問題もありません。
でも、規程に反する領収書は受け取ることができません。
これは経費で落ちません。
これは主人公の
森若さんのセリフです。
経理部は、各部署から
提出された領収書や請求書を
チェックします。
疑わしい伝票があれば
徹底的に追及します。
そこには忖度などはなく、
あくまで会社の経営のため、
適正な数値を作成するため、
経理の任務を全うするわけです。
このドラマでは、
そういう日々の作業のなかで
明らかになる社内の疑惑や
人間関係を洗い出します。
確かに実際に帳簿や領収書を
見てるとわかることってあります。
辻褄の合わない取引は、
違和感を感じるんですよね。
こういうことは、
経理部のいないような
中小企業でもありますね。
何かを隠そうとしたり、
変な処理をしていると、
私のような税理士や
税務署の調査官って
帳簿や領収書を見ると
すぐわかっちゃうもんです。
森若さんではないですが、
「正しく使われる分には何の問題もない」
ですよね。
でも、問題になるのは
「規定に反する」こと。
森若さんのような
経理がいない会社ならば、
自分で自分に
「これは経費で落ちません」
と判断しなければいけません。
前述のように会計は
よくできています。
どこかに違和感が残るもんで
わかる人には
すぐにバレますからね。
そんな経理目線から見た
会社がうまく描かれていた
このドラマ。
いまのところ再放送の
予定はないですが、
社会人なら一度は
見ておいて損はない
ドラマではないでしょうか。
「これは経費で落ちません」
という判断基準をもって
経費精算をおこないましょう。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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