「赤字だから税務調査が入らない」は本当か?
(Vol.412/500)
赤字だと高を括っていると
のちのち大変かもしれません。
赤字だと税務調査は入らない?
どうせ赤字だから税務調査なんて入らないよ。
そんな話を聞くことがあります。
確かに、
赤字の会社を税務調査しても
結果的に課税所得(儲け)が
発生しなければ税金を
追加で取ることはできません。
だから、
税務調査なんて入らないと
高を括ってるのでしょう。
でも、
税務調査の約7割は
赤字の事業者である
なんて言われています。
なぜ、赤字でも税務調査が入るのか?
法人税や所得税は、
課税所得(儲け)に対して
税金が課されます。
なので、赤字の税務調査では、
所得が増えたとしても、
法人税や所得税が課されない
ことは多いでしょう。
けれど、
税務調査で見られるのは、
法人税や所得税だけ
ではありません。
同時に、
消費税、源泉所得税、印紙税
なども調査されます。
これらの税金は、
所得とは関係ありませんから、
修正事項があれば
納税が発生します。
むしろ、
狙いはコチラと思っていた方が
いいかもしれませんね。
消費税の還付申告は要注意!
消費税、源泉所得税、印紙税、
どれも内容によっては、
影響が大きいので
注意が必要です。
なかでも、
消費税は要注意でしょう。
消費税(本則課税)の計算上
仕入税額控除を受けますが、
この適用を受けるには
帳簿や請求書等の保存要件
があります。
このあたり、
赤字の事業者ではルーズな
ケースも多いように思われます。
また、
消費税の還付申告については、
とりわけ、調査は力が入ると
いうような話もあります。
書類の保存はもちろんのこと、
取引内容をしっかり説明できるよう
準備しておく必要があります。
むすび
赤字だからといって
税務調査が入らない
わけではありません。
いつ税務調査が
入ってもいいように
日頃から準備はしておくべき
ではないでしょうか。
普段からちゃんとしてれば、
税務調査、恐るるに足りず
ですから。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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