Origami(オリガミ)の身売り ビジョンだけではやっていけない
(Vol. 888/1000)
先日、スマホ決済の
Origami(オリガミ)が
メルカリへ身売りをしました。
なんと売却価格は1株1円。
「経営破綻」寸前で
価値はなし、
という評価でしょうか。
オリガミは、
スマホ決済の老舗で
地道に利用圏を
拡大していました。
ある時期までは、
Fintech(フィンテック)の
代表格として名前があがる
ユニコーン企業でした。
まあ、フィンテックといえば、
すぐに億単位で出資が集まる
なんて時代背景もありましたが、
それでもかなり期待を
集めていた会社であった
ことは間違いありません。
ところが、
状況が変わったのは、
やはりPayPayの登場でしょうか。
資金力にモノを言わせた
キックバック・キャンペーンで
スマホ決済の主役の座を
一瞬で奪われました。
その後も雨後の筍のごとく、
たくさんの「○○Pay」が誕生。
資金力に劣るオリガミは
苦戦をしたことは
想像にがたくありません。
でも、オリガミは、
スマホ決済にいちはやく
着目していた企業であり、
実現したいビジョン自体は
素晴らしかったわけです。
実際にそこに共感をして
もらえたからこそ、
スマホ決済の黎明期に
加盟店になってもらえた
企業もたくさんありました。
では、どうしてメルカリへ
身売りをすることに
なったのでしょうか?
それは、簡単です。
「お金」がまわらなくなったから、
ですね。
どんなに素晴らしいビジョン
があっても、
お金がまわらないと
経営は立ち行かなくなります。
「ビジョン」と「お金」は
経営の両輪です。
どちらもしっかりと
両立させることが、
経営がうまくいくためには
必須な条件ですね。
「ビジョン」偏重型の
社長さんは多いので、
「お金」が不安だという方は
お金のブロックパズルが
わかりやすいのでおススメです。
これまで「フィンテック」は、
将来性があれば
いつか回収できると、
赤字でも出資がついてくる
というビジネスモデルが
多かったです。
ですが、
ここにきてオリガミの経営破綻。
「フィンテック」企業は
大きな転機に差しかかった
ということでしょうかね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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