「年商」よりも「〇〇」に着目しましょう!
(Vol.582/607)
テレビ番組で「年商〇〇万円」
という感じで会社を
説明することがあります。
確かに「年商」である程度
会社の規模はわかる
かもしれません。
では、
「年商1億円のA社と
年商5,000万円のB社、
どちらの方が金回りがいいか?」
もっと言うと
「どちらの方が儲かっているか?」
と言えば、
必ずしも年商の大きいA社
だとは限りません。
仮に、
A社が粗利率15%ならば
粗利は1,500万円、
B社が粗利率80%ならば
粗利は4,000万円。
通常、粗利が多いB社の方が
金回りが良く、
儲かっているのではないでしょうか。
つまり、
業種により粗利率はちがいますから、
一概に年商(=売上)だけみて
どちらが儲かっているかは
わからないわけです。
お金のブロックパズルでは、
「粗利 = 売上 ー 変動費」
と説明しています。
そして、
粗利で固定費(人件費とその他経費)
をまかない、
利益を出していかなければ
企業は立ち行かなくなります。
つまり、粗利は企業活動の源泉
となるキャッシュを産み出す、
非常に重要な数値と言えます。
経営者の方と話しをすると、
「売上」にこだわる方が
多いです。
もちろん、
売上の規模の拡大なくして、
成長なんてありえません。
ところが、
中身の伴わない
「売上」の増加は、
むしろ経営の足かせ
となることがあります。
もちろん「売上」は
大切ですが、
それ以上に「粗利」が
超重要です。
粗利から固定費を支払い、
その上で利益を残す
必要があるからです。
固定費は「売上」ではなく
「粗利」から支払われています。
経営者の方は、
「売上」だけでなく
「粗利」がしっかり出るか、
その上で「利益」が出るかに
着目しましょう。
「粗利」と「利益」、
重要ですね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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