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金融機関がチェックする決算書のポイントとは?

 

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横浜市青葉区の融資に強い税理士斎藤です。

金融機関から融資を受けるなら、決算書の内容はやはり大事です。

 

事業評価だけで融資を受けるのは、、、

金融庁は地域金融機関に対して、決算内容や担保・保証に依存しない融資(事業性評価融資)を積極的に行いなさいと指導しています。今後は、企業の将来性を評価した融資が増えることでしょう。

とはいえ、決算書の内容を全く見なくなるというわけではありません。当然、決算書の内容が良い方が、融資を受けやすいはずです。

では、金融機関は、決算書のどこを見てその内容を判断しているのでしょうか?

まずチェックするのは、貸借対照表(BS)から見る運用面と調達面の推移と損益計算書(PL)から見る業績の推移の2点です。 この2つの動きを、3期分の決算書で比較します。

 

貸借対照表(BS)から見る運用面と調達面の推移

BSを見て、まずチェックするのは、資産合計、流動資産、固定資産の数値。それから、純資産、流動負債、固定負債の数値です。3期分の推移を比較します。

次にチェックするのが、売掛債権、棚卸資産、貸付金。回収不能債権がないか、不良在庫となっていないか、チェックします。

また、役員貸付金があれば、要チェック項目です。それから、短期借入金、長期借入金の有利子負債の増減を見て、運用と調達の状況を把握します。

 

損益計算書(PL)から見る業績の推移

PLを見て、まずチェックするのは、売上高、売上総利益、営業利益、経常利益、と売上総利益率、営業利益率、経常利益率の3つの利益率。

中でも、特に気をつけているのは、売上高と売上総利益率の推移です。この数値が大きく変化している場合は、特に詳しく分析します。

 

より深くチェックする場合

一通りの確認をして、違和感がある場合は、より深く内容を分析します。

BSの見方

①資産合計→②固定資産→③流動資産→④純資産→⑤流動負債→⑥固定負債の順番で見ていきます。

各項目の金額で、大きな増減がないかを見ます。大きな増減があった場合は、その理由について考えます。

資産増加や減少があった場合は、その相手方の調達面が、どう推移しているか確認します。資産の増減に合った、負債や純資産の増減があれば、問題ありません。

多くの場合、資産の増減と負債・純資産の増減がアンバランスになっています。そのアンバランスの原因を見つけることで、今後の資金需要の可能性について考えます。

PLの見方

①売上高→②売上総利益→③売上総利益率→④営業利益→⑤営業利益率→⑥経常利益→⑦経常利益率の順番で見ます。

特に売上高の増減と、売上総利益率、営業利益率の増減の関連性については、詳しく分析します。その3つを分析することで、現在の収益状況がどうなっているかの傾向を把握することができるからです。

 

むすび

決算書のチェックポイントがわかっていれば、金融機関に決算書を提出したときに、あらかじめ質問される項目を予想できます。

決算書の内容が悪かったとしても、決算内容を質問されたときに、きちんと答えることができれば、金融機関も安心して支援を継続してくれるようになります。

 

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