その「できない」は理由を突き詰めましたか?
(Vol.564/607)
何かを頼まれたとき、
「できません」と
即答することがあります。
私の場合、たとえば、
脱税まがいの相談は
「できません」と即答します。
脱税幇助(ほうじょ)と言って、
税理士が脱税を助ける行為は
まずいですからね。
だから、この「できません」には
「できない」理由が明確にあります。
けれど、なんとなく
「できない」と答えてしまうことって
ないでしょうか?
たとえば、苦手なことを勧められたり、
耳の痛い助言を受けたり、
そんな場合にはそう答えがち
ではないでしょうか?
「やった方がいいんだろう」
とはわかってはいるものの
面倒くさいため、
「時間がないから」
「忙しいから」
そんな適当な理由をつけて
やらないわけです。
私にも思い当たる
節があります。
なぜ、そんなことを言うのかといえば、
とあるセミナーで、
計画をたてるにあたり
「作業時間を見積もる」ことが重要だ
という説明があり、
それについて受講者から
こんな質問がありました。
作業時間を見積ることが
「できない」作業は
どう対処すれば良いか?
回答としては、
「できない」のではなく
「やっていない」だけでは?
というものでした。
つまり、その作業時間を
見積もったうえで、
できないときにはじめて
「できない」と言いなさい
ということ。
何もやらずして「できない」と
決めつけていること、
確かに多いかもしれませんね。
事業運営や日常生活でも
「できない」と頭から
決めつけていることって
ありますよね。
その「できない」理由を
しっかりと考えてみると、
今までやっていないだけ
だったのかもしれません。
なので「できない」理由を
突き詰めて考えると、
新たな打開策のヒントが
手に入るのかもしれませんね。
ただ「できない」で
すませるのではなく、
「できない」理由を突き詰める
価値はあるのではないでしょうか?
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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