「最も重要な決定とは 、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ」

（Vol. 615/730）

先日、起業を考えてる方と
お話する機会がありました。

 

詳しいことは差し控えますが、
海外展開支援での起業を
考えられているようでした。

 

私は国際物流会社や
国際会計事務所にいたので、
海外展開している会社に
関わることが多かったこともあり、
興味深く話を聞いていました。

 

国や地域によって商習慣や
法律関係はことなるので、
そういうノウハウには
価値があります。

 

というわけで、
興味があったので、

対象の国はエリアはどこですか？
どんなサポートをするんですか？

と、質問しました。

 

すると、

全世界に対応します。
事前調査、進出の支援がメインですが、
物流もやっていたのでその辺も
カバーできれるかもしれません。

とおっしゃっていました。

 

なるほど、、、
一人でやるには
かなり手広い範囲だな

と思いました。

 

さて、
事業を始めるときは、
色々なアイデアが出てきます。
ついつい、あれもこれもと、
どんどん「足し算」される
ような感じですね。

 

ですが、一つ覚えておきたい
言葉があります。それは、

最も重要な決定とは 、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ。

これはApple の
スティーブ・ジョブスの言葉です。

 

なるほど、この言葉の通り、
アップルの商品はどれも
すっきりと無駄のない
デザインですよね？
「引き算の美学」というやつです。

 

どんどん足していくのではなく、
いらないものをそぎ落として
シンプルにする。
そういうことでしょう。

 

私の業務もまだまだ
引き算しなければいけない
ところはありますが、
それでもこれまで
かなりそぎ落としてきました。

 

勤務時によくやっていた業務に
連結納税、移転価格税制、
デュー・デリジェンスなんて
業務がありました。

 

でもこれらはもうやっていません。
いまは、中小企業の方がメインなので、
あまりこれらの業務は
重要ではないからです。

 

必要があれば、それらの専門家に
おつなぎするという形で
対応しています。

 

じつは、やらないことを決めるのは、
結構勇気のいることです。
切り捨てたなかにも
大事なことが含まれている
かもしれないからです。

 

ですが、より大事なことに
集中することが重要です。
いろいろなことを手広くやると、
焦点がぼやけてしまいますからね。

 

事業計画などを考えている方は、
「やりたいこと」や「できること」
をリストアップすることは重要です。

 

でも、それ以上に
「やらないこと」「やりたくないこと」
をリストアップすることは重要です。

 

見落としがちな視点ですので、
忘れずにおこないましょうね。

 

本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行（さいとうやすゆき）
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メール：info@saito-tax.com