借りられるうちに借りておくのも一考 利息は〇〇〇と考える
(Vol.573/607)
法人向け全損保険の販売中止は、
保険業界に大きな影響が
あったようですね。
さて、生命保険は基本的に
「いざ」という時のために加入します。
なにかがあったときのために、
ずっと保険料を払い続けます。
もし、保険事故がおこれば、
それで生じる損失を
保険金でカバーできるわけです。
保険はそういう前提で
契約されるのですが、
お金の借入については「いざ」
という事態を想定していない
経営者の方も多いのではないでしょうか?
たとえば、
「お金がなくなったら借りればいい」
という話をお聞きしますしね。
優良企業は、
「無借金経営」というイメージが
あるからかもしれません。
ただ、無借金経営で有名な企業も
はじめから無借金なわけではなく、
事業が軌道に乗りキャッシュが潤沢に
なったから無借金経営になれたのです。
そのステップを無視して、
お金を借りないとどうなるか?
うまくいけば問題ありませんが、
事業はかならずしも計画通りに
進むものではありませんよね。
自己資金が尽きて、
お金がなくなってしまうことも
あるでしょう。
ところが、そういう状況で
金融機関に融資を申し出ても、
色よい返事はもらえないことが
多いのではないでしょうか?
お金が回ってない時点で、
事業がうまくいってないと
判断されてしまいますからね。
ではどうすればいいか?
金融機関と関係性をつくることは
有効な手段の1つです。
たとえば、取引する金融機関が
1つしかなければ、
もう1つ取引する
金融機関を増やしてみる。
できれば、業績がいい時期から
(創業なら創業すぐ)お取引を
はじめるのが望ましいでしょう。
金融機関は、
口座を開設したからといって、
すぐに融資に応じてくれるわけ
ではありません。
相手を知るために
一定の時間が必要だからです。
だから、融資に応じてくれるのなら
(借りすぎはダメですが)
業績から判断してある程度の借入を
お付き合いしてもいいのでは
ないでしょうか?
当然、借入すると利息はかかりますが、
「いざ」というときのための
保険料とも考えられます。
最近は利息も低いので、
借りておけば資金繰りに
頭を悩ますことはないでしょう。
キャッシュが潤沢に
手元にあるだけで、
精神衛生上よろしい
という面もありますしね。
お金は会社の「血液」です。
借りすぎには注意が必要ですが、
融資をうまく活用しましょう。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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