なぜ、あの社長は高値でまぐろを競り落とすのか?
(Vol. 857/1000)
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
本日が仕事始めという
方も多いのでは
ないでしょうか?
オリンピックイヤーの
2020年。
頑張っていきましょう!
さて、
箱根駅伝ほどではないですが、
お正月名物といってもよい
ニュースが今年も
報道されていました。
豊洲市場で行われる
まぐろの初セリですね。
縁起物ということで
高値で取引されますから、
毎年注目が集まります。
今年もすしざんまい
の社長さんが落札。
その値段、
なんと1億9320万円!
ちょっと信じられない
ような値段ですよね。
これ、原価だと1貫2万円、
銀座なら1貫5万円になる
金額だそうです。
すしざんまいでは、
一人1貫限定ですが、
通常の値段である
500円程度で提供するのだとか。
普通に考えると
「大赤字」ですよね。
どうして、大赤字なのに
毎年高値でまぐろを
落札するのでしょうか?
確かに縁起物ではある
かもしれませんが、
売値から考えると
「仕入れ」としては
不合格ですよね。
ところが、
この落札は毎年ニュース
として取り上げられます。
毎年、すしざんまいの
社長さんがインタビューを
受けていますよね。
それにより、
すしざんまいをメディアが
拡散してくれますし、
このまぐろ自体が
お客さんを呼び寄せますよね。
私もちょっと食べて
みたくなりましたし。
そう考えると、
このまぐろの落札は
「仕入れ」ではなく
「広告宣伝費」と考えると
合点がいきます。
CMを打つより
印象が強いですし、
各局で取り上げてくれるので
費用対効果も良い
かもしれませんね。
毎年続けているので
周知効果もありますし。
「損して得取れ」
みたいな発想も
時には有効なことがあります。
もちろん、
毎日こんな高値で
落札していたら、
商売として成り立ちません。
全体のバランスをしっかりと
把握することが重要なのは
いうまでもありませんが。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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