創業融資 やっぱり事業計画書が大事です。
(Vol.572/607)
昨日の続きで
「事業計画書」についてです。
日本政策金融公庫に限った話
ではありませんが、
創業融資では事業計画書は
最重要書類のひとつでしょう。
公庫の課長さんも、
事業計画書がどれだけ練られているか
をしっかりと審査します
とおっしゃられていました。
・お決まりの雛形をいじったような事業計画書
・本気度が感じられない事業計画書
・創業者自身が内容を理解していない(自分でつくっていない)事業計画書
このような事業計画書は
やはり印象がよくないようです。
たとえ、キレイにまとまっていなくても
創業者さんの「熱意」を感じたい、
そういうニュアンスでお話されていました。
そのうえで、
やはり事業計画で懸念されるポイントは
「売上」ですから、
その計画に織り込んだ「売上」の根拠が
あれば望ましいですね。
根拠とは、契約書、メールのやりとり、
見込客リストなどですね。
デタラメに毎月10%アップというより、
前述のような資料に基づいて
数値をつくったほうが
信頼性は増しますからね。
創業融資は、「受けられる」のと
「受けられない」のでは、
スタート時点での資金繰りが
全然違います。
確実に受けられるように
必要書類はしっかりと
準備したいものです。
最後にあと2点、
おっしゃられていたことを
シェアします。
ひとつは、
「会計事務所や認定支援機関を通して
融資を申し込んだほうがいいのか?」
会計事務所等があいだに入ると
フィルターがかかっているのでやりやすい、
ということでした。
確かに、箸にも棒にも
ひっかからない場合は、
融資案件として持ち込みませんからね。
結果的に、会計事務所等を経由すると、
融資が通りやすいと
言えるかもしれませんね。
もうひとつは、
「いけるところまで自己資金で、
ダメなら(足りなくなったら)融資を
お願いするのはどうか?」
創業前の方によく聞く意見ですね。
資金が足りずダメになっている時点で
事業計画通りにはいかず、
苦戦している場合が大半でしょう。
ところが経営数値が出てからは
その数値に基づいて融資を判断される
ことになります。
結果として、融資に応えられない
こともありえます。
借りやすい創業時に
借りておくことで
実績をつくることも
重要でしょうね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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