なぜ、あの社長は財務諸表を社員に開示したのか?
(Vol. 767/1000)
先日のブログで書いた
中小企業の社長さん。
会議のときに社員さんに
財務諸表をすべて開示
しているそうです。
いわゆる、
「オープンブック」ですね。
BS、PLを全て社員に公開するので
経営数値の情報は
すべて筒抜けです。
とはいえ、
はじめ社員さんは財務諸表なんて
見たことがないので
意味がよくわからなかったそうです。
それでもめげずに公開していると、
ある時に社員さんから
「儲かってるんだから、
もっと還元してください」
と言われたのだとか。
これを聞いて、社員さんが
よくわからないながらも、
だんだんと会社の経営数値を
理解してくれたのだと
思ったそうです。
さて、この会社は、
どうして財務諸表を
開示したのでしょうか?
それは、社員さんにも
経営数値をわかってもらい、
経営者感覚で事業に
関わってもらいたかったから。
もちろん、
社員さんは経営者ではないので、
社長さんと同じように
働いてもらうなんて無理な話です。
でも、経営数値を
把握してもらうことで、
少なくとも社員さんの意識は
変わるでしょう。
キャッシュフロー、つまり、
お金のながれに即したカタチでしか
経営はおこなうことができません。
「人が足りないから、
人を取ってください」
みたいな要求が現場からおこること、
わからなくもありません。
わたしも雇われ勤務時代に
よく思ったりしましたからね。
でも、
経営者の視点から言えば、
要求をすべて応える
ことはできません。
ない袖は振れませんから。
こういうときにも、
経営数値で判断し、
その説明ができたなら、
ある程度の理解は
得られやすいはずです。
そんな時に
「お金のブロックパズル」をつかって
お金のながれを説明できると
便利です。
経営数値だけを公開しても、
なかなかキャッシュフローまで
理解することは
むずかしかったりします。
それを
「お金のブロックパズル」ならば、
たった1枚の図で
キャッシュフローまで
見える化できます。
経営数値を全社員に
共有するのであれば、
お金のブロックパズルを
試してみてくださいね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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