価値観と関係性
(Vol.414/500)
ジュリーといえば、歌謡曲のイメージですが、
「太陽を盗んだ男」という映画はかなりヤバいです。
自分本位 or 相手本位
昨日は日本キャッシュフローコーチ協会で
ご一緒している竹田さんのセミナーを受講しました。
テーマは、コーチング。
キャッシュフローコーチは
「ビジョナリーコーチング(略して、VC)」
という手法でコーチングをおこないます。
竹田さんは、養成塾中にVCを100人とおこない、
協会内では「VC100」と呼ばれています。
VC100セミナーでは、ご自身の経験や葛藤、
受講同士のワーク、現在の活用法など、包み隠さず、
たくさんのお話を伺うことができました。
竹田さん、ありがとうございました。
いろいろな気づきを頂きました。
セミナーのなかで「自分本位か、相手本位か」
というお話がありました。
これは、物事を「自分起点で考えるか」
「相手起点で考えるか」ということです。
たとえば、同じ提案をするにしても、
「(自分の)売上を上げたい」から
提案するのは自分本位な考え方、
「(相手の)成果につながる」から
提案するのは相手本位な考え方、
ですね。
この意識の置き方により、
自分が変わったというお話でした。
確かに、知らず知らずのうちに
「相手本位→自分本位」になってしまうこと、
わたしは心当たりがあります。。。
意識して行動しないといけません。
突然の公演中止
さて、話はかわり、
沢田研二さん(以下、ジュリー)です。
ジュリーは、さいたまスーパーアリーナ
でのコンサートを中止しました。
公演当日になっての中止決定で
会場は大混乱だった模様。
中止の理由。それは、
客の入りが少なかったから。
9000人入る予定が7000人の観客動員
だったことを当日知り、
公演中止が決定しました。
当然、主催者側は開催を希望しましたが、
前述の理由によりジュリーが帰ってしまい、
公演中止せざる得なかったわけです。
翌日におこなわれたジュリー本人の
謝罪会見では、
お客さんは『来てんねんから、やれよ』と言うのは分かる。甘いけど、僕はお客さんを信じてる。今回はお客さんに甘えさせてもらい、僕の意地を通させてもらいました。
と応えています。
要するに、
ジュリーの歌い手としての矜持(プライド)
を最優先した決定と言えるでしょう。
ちなみに、
2004年にも同じ理由でコンサートを
中止したことがあるのだそうです。
特殊な関係性
ジュリーの今回の騒動は、
あきらかに「自分本位」な決定でしょう。
でも、メディアは大騒ぎですが、
暴動のような騒ぎは起こっていません。
(もちろん、当日のドタキャンですから、
クレームはいっぱいあったでしょうが)
これは、ジュリーがファンとの間で
関係性ができているからこそでしょう。
本人も謝罪会見で、
今回はお客さんに甘えさせてもらい、僕の意地を通させてもらいました。
と発言しています。
ジュリーのコンサートだと、
新しいファンではなく、
何十年もずっとファンみたい人
が集まります。
だから、彼の「自分本位」な行動を
受け入れる下地というか、
特殊な関係性ができているわけです。
実際、ファン歴50数年の方が
インタビューで
公演中止は残念だけど、何事もなくてよかった。この決断はジュリーらしい。
と応えていたのが印象的でした。
また、ジュリー自身も
お客さんは『来てんねんから、やれよ』と言うのは分かる。
と応えているので
「相手本位」の視点がない
わけではないでしょう。
「スタアとファン」という
「自分本位」>「相手本位」が許される
特殊な関係あってこそなんでしょう。
なんだか、
チケットも買っていない外野が
「正義」を振りかざして糾弾するのも、
なんだか的外れのような気もしますね。
むすび
普通の人は、ジュリーのように
「自分本位」>「相手本位」では、
大やけどをしてしまいます。
やはり、竹田さんから伺った
「相手本位」の意識は忘れずに
いたいものです。
けれど、
知らず知らずのうちに「自分本位」
になってしまうことがない、
とは言いきれません。
そうならないよう意識して行動
しなければいけませんね。
勝手にしやがれ
とはいかないでしょうからね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
URL :https://saito-tax.com/
メール:info@saito-tax.com