粉飾決算したら、どこまでいっても帳尻は合いません
(Vol. 638/730)
経営数値を着飾っても
いいことなんてありません。
J. Ferry 民事再生
J. Ferryを運営している
(株)リファクトリーが
民事再生の続きを開始しました。
婦人服を中心に事業展開しており、
ショッピングモールで店舗を
見かけたことがあります。
テレビや雑誌に
衣装提供をしているため、
女性の間では
知名度が高いようですね。
日本全国で32店舗を展開し、
オンラインショップも
手掛けていました。
2018年6月期の売上は、
44億円を計上していた
とされています。
ところが、今年5月に入って
10年以上にわたる粉飾決算が判明。
2016年以降は売上不振が続き、
2018年6月期の実際の売上高は
25億6千万円ほど。
2018年6月期で言えば、
その差は約18億円。
ちょっと絶望的な差ですよね。
多額の簿外の債務もあるようで、
自主再建を諦めました。
推測ですが、、、
この会社の売上数値は、
もはや実態とは
大きくかけ離れています。
なぜ、
こんな粉飾決算を
したのでしょうか?
細かなことは
開示されていませんが、
推測するに原因は
「お金」でしょう。
資金繰りが回らなくなり、
金融機関から追加融資を
受けるため数値を盛った、
ということだと思います。
返済可能な経営数値でなければ、
追加融資を断られる
可能性がありますからね。
アパレルは当たり
外れのある商売です。
また店舗型であるため、
家賃がかかり
毎月の固定費は高くなりがち。
売上不振でキャッシュが
足りなくなったのでしょう。
むすび
毎月のように名の知れた
会社の粉飾決算の
ニュースを見かけます。
経営には「お金」が必要です。
「お金」を回し続けなければ、
事業は継続できません。
というわけで、
キャッシュフローの考え方を
しっかりと身につけましょう。
この手のニュースは
毎回結論は同じですが、
人の振り見て我が振り直せ
ですね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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メール:info@saito-tax.com