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月次処理したら必ずチェックしたい7つのポイント

 

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(Vol.421/500)

 

タイムリーな月次経理をおこなうと経営数値を早く把握できます。これらの数値は、経営判断に活かせるので自計化はオススメです。

 

ですが、タイムリーにおこなえばいいというものではなく、数値が間違っていたらあまり意味がありません。 月次で帳簿に入力したら、チェックする必要性があるわけです。

 

月次で確認すべき項目

月次ではどんな項目を確認すればいいのでしょうか?

 

業種にもよりますが、一般的なポイントみていきます。

 

 

現預金(BS)

現金と預金は最重要項目です。

 

とくに、預金は売上や経費の入出金がおこなわれるため、必ず帳簿と通帳残高は一致させる必要があります。

 

クラウド会計を活用し、ネットバンクのデータを自動で取り込めば、残高は一致します。そういう意味でクラウド会計は便利です。うまく活用できるのであればオススメです。

 

できれば、あわせて資金繰り表も作りたいところですが、それはまた別の機会に。

 

 

売掛金、買掛金(BS)

売掛金の入金確認は重要です。資金繰りに影響を及ぼしますので、未入金の場合は督促をしましょう。

また、買掛金の支払いも重要です。相手先との信頼関係に影響を及ぼします。

 

 

未払費用、前払費用、未収金、前受金(BS)

残高の内容を把握しているか、確認が必要です。

 

簡便的に、期中は現金主義、決算時に未払計上、未収計上などを洗替処理というケースもあります。そこは会社の規模によります。

 

 

仮払金や仮受金(BS)

仮払金や仮受金という仮勘定は、内容が分からない時に一時的に記帳する勘定です。ですから、決算時までには仮勘定は解消しなければいけません。

 

金額によっては損益に大きな影響を与える場合もあります。内容がわかり次第、正しい科目へ振替える必要があります。

 

雑収入や雑損失(PL)

雑収入や雑損失という雑勘定は、区分ができずその他の費用という性格です。ですから、あまり金額の大きいものは、この勘定科目に入れない方が好ましいです。

 

適当な科目があるのであれば、そちらの科目に振り替えた方がいいでしょう。定期的に出てくる費用であれば、新しい勘定を設定するのも一考です。

 

 

二重計上

例えば、 領収書やレシートから入力した費用について、クレジットカード明細からも費用として計上してしまうことがあります。同じ費用について二重に計上するということです。

 

同じ勘定科目で、同日に同額の記帳が複数あれば、 二重計上を疑いましょう。内容をよく確認する必要があります。

 

勘定科目の使い分け

同じ費用であれば、基本的には同じ勘定科目で処理されているのが望ましいです。後述しますが、月次推移表や前当期比較で数値のチェックができるからです。

 

 

 

チェックにつかう資料

基本的には、記帳した月の試算表(BS、PL)と領収書などの元資料です。

 

これにあわせて、次のような資料を使うとミスが発見しやすいです。

 

月次推移表

月次推移表で毎月の横の流れを確認します。定期的な毎月の費用のもれやダブりをチェックできます。

 

一覧して違和感があれば、その勘定の内容をチェックしてみましょう。

 

前当期比較

前年同月と比較すると季節的な数値で比較できます。たとえば、ボーナスや年払費用などです。

 

前期と当期で数値が大きく異なる場合は、その理由を確認してみる必要があります。漏れがないかチェックしましょう。

 

むすび

せっかくタイムリーな月次処理をしても、大きく間違えていたら意味がありません。

 

経営数値として活用できるよう、チェックは忘れずにおこないましょう。

 

前述の項目以外にも、業種特有の項目もあるでしょう。そこを加味しながら、オリジナルのチェックリストをつくるといいかもしれません。

 

 

 

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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