幸運は向こうからやってはこない

（Vol. 1055/1096）

 

カンブリア宮殿で
DIYファクトリーが
取り上げられていました。

 

現在の経営者さんは娘婿。
会社に入った当時、
DIYセンターへの
卸売業が本業。

 

でも、儲からないし、
夢が持てない商売に
愕然としたそう。

 

ところが、
インターネットの時流にのって、
ネット通販事業に業態変更。

 

業績は向上し、
利ざやを得られるように
なりました。

 

だんだんと仕事は忙しくなり、
取り扱うアイテムも
拡大をしていきました。

 

つまり、「何でも屋」のような
状況になっていたわけです。

 

そんなときに、
こんな社員の一言が耳に入ります。

 

なんのための仕事なんでしょう？

 

確かに企業は利益を稼ぎ、
お金を回さなければ
経営が成り立ちません。

 

しかしながら、
働く人の気持ちを
無視することはできません。

 

そのことを深く受け止めた
社長さんは、
自分たちにしかできないことを
模索しはじめます。

 

そして、
DIYのオリジナルの商品を
扱うことで活路を見出します。

 

「みんなを幸せにする仕組み」
「関わる人すべてを幸せに」
そんな想いを実現させたわけです。

 

DIYファクトリーの
運営する大都の理念は、

「らしさ」を追求する

です。

 

この理念に基づいて
行動した結果、
唯一無二の商売を
展開するに至ったわけです。

 

「なんのための仕事なんでしょうか？」
という社員が感じた
違和感を無視しては、
理念と行動にブレが
生じてしまいます。

 

理想の実現は、
理念に基づいた
愚直な行動の先にしかない
のだと思います。

 

カンブリア宮殿の最後で
村上龍の編集後記があります。

幸運は向こうからやってはこない

と締めていましたが、
まさにそういうことなんでしょうね。

 

本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行（さいとうやすゆき）
URL   ：https://saito-tax.com/