なぜ、あの弁護士法人は倒産したのか？

（Vol. 1030/1096）

 

弁護士法人東京ミネルヴァ
法律事務所が倒産しました。

 

負債総額は51億円余りで
弁護士法人というか、
士業関連でも
最大の倒産劇でしょう。

 

それにしても、
「51億円」って凄い金額。

 

東京ミネルヴァ法律事務所は、
消費者金融への過払い金
返還請求で有名ですね。

 

CMなどの広告を
積極的に打ったりして
羽振りは良さそうでした。

 

でも、実態としては
そこまでキャッシュフローは
よくなかった模様。

 

過払い金返還請求の
依頼者への返還金額を
流用して自転車操業的に
運営を続けていました。

 

流用した金額、
およそ30億円。

 

あり得ないことです。

 

なんだか、
この循環の仕組も
悪質で闇が深い。

 

それにしても、
なぜ、このようなことに
なってしまったのでしょうか？

 

それは、
「あり方」の問題では
ないでしょうか。

 

東京ミネルヴァ法律事務所は、
「過払い金に苦しむ人の救済」
という建付けでビジネスを
おこなっていました。

 

でも、その実態は
依頼者への返還金を流用して
使いこんでいたわけです。

 

端からそんな心持ちはない、
と言われても
文句は言えません。

 

「あり方」を定めたら、
それに即した行動を
行わなければ
信用を失うことになります。

 

一貫した行動をとらないと
不信感を頂かれることに
なるからです。

 

私の規模では「51億円」もの
お金が動くことはありませんが、
「あり方」に即した行動は
取り続けたいと思います。

 

今回のニュースを見て、
そんな当たり前のことを
再認識しました。

 

またまた、
「人の振り見て我が振り直せ」
ですね。

 

本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

 

税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行（さいとうやすゆき）
URL   ：https://saito-tax.com/