新型コロナでついに上場企業が倒産
(Vol. 988/1000)
新型コロナ関連で
ついに上場会社が
倒産しました。
アパレルの名門レナウンです。
レナウンは、消費増税や暖冬、
親会社のグループ会社の延滞した
売掛金引当などで2019年12月期で
2期連続の最終赤字を計上
していたように経営状況は
芳しくありませんでした。
そこに、この新型コロナの
感染症対策による
自粛騒動が重くのしかかりました。
レナウンが出店する
大手百貨店は軒並み
休業しています。
そもそも売れなかったアパレルが、
新型コロナにより
物理的に売ることすらできず、
致命傷を負ったわけです。
新型コロナ騒動前から
業績が傷んでいた会社が
トドメをさされた
ということですね。
さて、
このレナウン倒産のニュースは
大きく取り上げられました。
レナウン倒産により
アパレル業界の深刻さが
浮き彫りになりました。
ニュースで店舗閉鎖などが
伝えられるオンワードや
三陽商会もきびしい状況
であることが想定されます。
では、
なぜこれらはきびしい状況
なのでしょうか?
各社、各々の理由がある
と思いますが、
最終的にはキャッシュフローの
問題にいきつきます。
お金が回らなくなり、
事業の継続が維持できずに
倒産に至ることになります。
このことは、
中小企業にも同じことが
言えますよね。
コロナの終息がいつになるか
わからない状況です。
仮にこれから売上の
芳しくない状況が続いたとして、
どれくらい事業を継続できるのか。
3ヶ月でしょうか?
6ヶ月でしょうか?
1年でしょうか?
まずは、
固定費をもとに算定して
シミュレーションして
みましょう。
そして、
ある程度の目途が
立たないのであれば、
はやめにコロナ対策融資に
動くべきでしょう。
なにはともあれ、
手元にキャッシュがあれば、
すぐに倒産はしません。
現状、コロナ対策融資は
着金までかなり時間が
かかります。
少しでもはやく融資手続きに
着手することに
越したことはありません。
なお、キャッシュフローの理解には
お金のブロックパズルが
おすすめです。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
URL :https://saito-tax.com/