聞き手のことを考えているか?
(Vol.428/500)
先日、免許の更新がありました。
ゴールド免許なので警察署でも手続きができるので、その点は楽チンでした。
でも、やはり手続きはそれなりに煩わしい。
必要書類を作成・提出
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視力検査
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動画視聴(30分)
書類は代書屋さんにしてもらって、所要時間はだいたい小一時間くらいでしょうか。
このなかで、とりわけ、面倒なのは動画視聴です。いつ動画コーナーに入っても、30分して名前を呼ばれたら、退出してもよいとシステム。
そこでは「いつ撮影したんだ」というような古い動画が、これまた年季の入ったモニターでエンドレス放映されています。
まあ、スタイリッシュな動画を最新鋭の機材設備でお届けしていたら、こじゃれたカフェになってしまいます。それはそれで「税金の無駄遣いだ!」とかの批判を浴びるんでしょうから、仕方ない面もありますが。
それは、さておき、動画の要所要所で担当官の解説が入ります。道路交通法の改正などについてです。知らない話もあり、役に立ちましたが、途中から入るのではじめは内容がわかりません。それでも、担当の方は機械のようにセリフを差し込んできます。聞き手にあまり配慮されていないかな、という印象でした。
担当官は、おそらく定年退職されて嘱託職員として再雇用されている方だと思われます。毎日同じことの繰り返しでしょうし、あまり熱心に聞いている人もいないので、致し方ありませんが。
この感じどこかであったな、なんて考えていたら、思い当たりました。そう、税理士会なんかが主催するセミナーでした。
セミナーの出来はピンキリです。どちらが多いかについては言及しませんが、ただレジュメを上から順々に読んでいくようなパターンって、ままあるわけです。それなら、わざわざ集まらずとも、必要あればレジュメだけ読めばいいじゃない、というお話だったりします。
当然、そういう話は退屈なので眠くなりがちです。時間と交通費をかけて舟を漕ぎにいく、、、こんなバカらしいことはありません。
と、言いたい放題ですが、講師をさせて頂く機会がそれなりにある私も、これは気をつけなければいけません。得てして、こういうことはブーメランとなり自分に戻ってくるのが世の常。「人の振り見て我が振り直せ」ですね。
とはいえ、主催者の意向やら時間の制限やら、自分だけで内容を決められない側面もあるんで悩ましかったりもしますが。そういう場合も、最大限、聞き手を配慮したつくりにするべく努力が必要ですね。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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