何度も言います。「脱税」なんてわりに合わない。
(Vol. 1007/1096)
いま一番話題の漫画といえば、
「鬼滅の刃(きめつのやいば)」
ではないでしょうか。
残念ながら連載は終了
してしまったようですが、
漫画はバカ売れ、
アニメも大人気で
当面はこのブームは
継続することでしょう。
そんななか残念な
ニュースが入ってきました。
人気漫画「鬼滅の刃」のアニメ制作などを手がける東京の会社が、運営するカフェの売り上げの一部を除外する手口でおととしまでに4億4000万円余りの所得を隠し、法人税などおよそ1億4000万円を脱税したとして東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京 中野区のアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」と近藤光社長です。
この会社は、平成12年に近藤社長が創業し、テレビアニメなどの制作を手がけるとともに東京・大阪・徳島などでアニメに関連するカフェなどを運営しています。
関係者によりますと、会社は帳簿を改ざんするなどの手口でカフェなどの売り上げの一部を除外し、会社の所得を少なく見せかけていた疑いがあるということです。
東京国税局査察部は、平成27年からおととしまでに会社の所得、4億4600万円を隠し、法人税と消費税合わせておよそ1億4000万円を脱税した疑いで、会社と社長を東京地方検察庁に告発しました。
不正に得た資金は、近藤社長が自宅の金庫で保管するなどしていたということです。
ホームページなどによりますと、この会社はコミックスの累計発行部数が6000万部を超える人気漫画「鬼滅の刃」の去年放映されたテレビアニメや劇場版の制作を手がけていることでも知られています。
NHKの取材に対し、会社の弁護士は「修正申告を行い、全額納税しました。ファンの皆さまをはじめ関係者にご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。より良い作品作りに向け経営の適正化に努めて参ります。」とコメントしています。
(2020/06/03 NHKより)
せっかく良い作品に
関われたのに
もったいないことです。
記事によれ、
平成27年からですから、
「鬼滅」ブームの前からの
脱税体質の会社のようですね。
いくら修正申告して、
全額納税したからといって、
全部チャラになるわけ
ではありません。
意図的に現金売上を
抜くなど
手口はかなり悪質です。
よく国税のOBの方の
講演を聞くと、
「太らせる」という
表現を聞くんですね。
これは、刑事ドラマで
いうところの
「泳がせる」みたいな表現ですね。
「脱税」してるであろう会社は、
すぐに税務調査にいかず、
ある程度「脱税」
させて獲物を
「太らせる」わけです。
結局、
あとで利息をつけて
まとめて「回収」されるので、
わりに合いません。
何度でもいいますが、
適正な納税こそが
健全なキャッシュフロー経営
をできる唯一の秘訣です。
下手したら、
「キャッシュ」だけでなく
「信用」も失う可能性も
ありますからね。
「脱税」なんて、
全くわりにあいませんので
やめましょうね。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
URL :https://saito-tax.com/