君みたいなひとをいっぱい見てきたよ。 己にこだわって才能を活かせないひと。
(Vol. 1021/1096)
朝ドラ「エール」
今週は小休止で
サイドストーリーを
ショートショート形式で
放映しています。
これはこれで
面白いですけど。
さて、主人公の裕一は
東京のレコード会社で
専属作曲になれたものの、
なかなかレコードに
採用されませんでした。
裕一は、大衆向けの
レーベルの作曲家として
採用されたのですが、
彼の原点は西洋音楽です。
国際作曲コンクールで2位となり、
ロンドン留学が
決まっていたように、
西洋音楽の作曲家としての
矜持があります。
同時に、
世界大戦の影響で
その留学は中止となり、
フラストレーションを
抱えていました。
だから、
才能はあるけど
本気にはなりきれない、
そんな中途半端な状態でした。
そんな折、
裕一はディレクターから
こんな言葉を投げかけられます。
君みたいなひとをいっぱい見てきたよ。
己にこだわって才能を活かせないひと。
音楽的な才能はすごいが、
自分の価値観にこだわり、
求められているものを
提供できていない。
一言でいえば、
「ニーズ」を満たしていない
わけです。
裕一は、その後、
応援歌の話、
才能ある人との出会いがあり、
そこに気づきを得て、
ブレイクするわけですが。
この「ニーズ」問題は、
中小企業にもそのまま
当てはまりますね。
「こだわり」はいいのですが、
「ニーズ」をおさえていなければ、
それは単なる独りよがり。
まずは、
「ニーズ」をおさえることが
重要です。
そして、
それに耳を傾けてくれるのならば、
「こだわり」についても
理解を示してくれる可能性があります。
「一点突破の多面展開」が
期待できるわけです。
まずは、
「ニーズ」をおさえる。
そして、己にこだわるのは、
信頼を得てからでも
いいのではないでしょうか?
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
URL :https://saito-tax.com/