「家賃の前払い分はどう処理すればいいですか?」
(Vol. 644/730)
先日、会計処理について
こんな質問を受けました。
店舗の家賃は、どう処理すればいいですか?
通常、翌月分の家賃を
前月末までに支払う契約が
一般的です。
例えば、
2019年6月分の家賃ならば、
2019年5月末までに支払う、
みたいな契約ですね。
前払処理する方法
契約書通りに処理
するのであれば、
前払処理です。
支払うときは前払費用、
翌月に賃借料に振り替える方法です。
支払い時:
前払費用100 / 現預金100
翌月の振替時:
賃借料100 / 前払費用100
経理部門がある会社では、
こんな会計処理をしています。
簡便的な方法
前払処理の場合、
「前払処理→家賃への振替」
と2段階の処理になります。
少し手間ですよね?
中小企業であれば、
簡便的に処理をする方法が
よく使われています。
期中は現金主義で処理し、
決算時に前払費用に
振り替えるという処理です。
支払い時:
賃借料100 / 現預金100
翌月の振替時:
なし
決算時:
・前期から繰越された前払費用を賃借料に振替
賃借料100 / 前払費用100・翌期分の支払い分を前払費用に振替
前払費用100 / 賃借料100
むすび
どちらの方法であれ、
1年間の結果は
同じになるはずです。
12ヶ月分の家賃が
PLに費用計上されて、
1か月分の前払家賃が
BSに資産計上されている
ことになります。
いづれにしても、
期中の処理がやりやすく、
経営数値として使いやすい方法
であればいいと思います。
本日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
税理士 / キャッシュフローコーチ
齋藤泰行(さいとうやすゆき)
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